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2012/2/22

ハンガリー

与党、銀行に協力求める・地方自治体の債務問題で

この記事の要約

ハンガリー政府は、深刻化する地方自治体の債務問題の解決で銀行に協力を求める考えだ。与党フィデス(ハンガリー市民同盟)のラザール院内総務が10日、明らかにした。\ フィデスの幹部会後に記者会見した同院内総務は、ハンガリーの […]

ハンガリー政府は、深刻化する地方自治体の債務問題の解決で銀行に協力を求める考えだ。与党フィデス(ハンガリー市民同盟)のラザール院内総務が10日、明らかにした。

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フィデスの幹部会後に記者会見した同院内総務は、ハンガリーの地方自治体が抱える債務が1兆3,000億フォリント(59億米ドル)に上ることを明らかにし、「地方自治体が債務不履行に陥ることは銀行にとって最悪の結果だ。問題の解決策を見つけることがすべての当事者にとって利益になる」と語った。特に債務返済が困難となっている中・小規模の自治体について、銀行側に債務負担の軽減措置を求めていく考えだ。

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政府は昨年、外貨建て住宅ローンの借り手救済策として、市場レートを約25%下回る為替レートでの繰り上げ返済を認める早期一括返済プログラムを導入した。ただ、同プログラムでは一括返済に伴う損失は貸し手の銀行側が負担するため、銀行側からは激しい反発の声があっている。ラザール院内総務は、自治体の債務問題では、銀行の負担が大きい早期一括返済プログラムのような手法は採用しないとしている。

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