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2012/2/22

ロシア

ロステレコム、モバイルブロバン事業に40億ドル投資

この記事の要約

ロシアの政府系通信大手ロステレコムは、高速データ通信を可能とするモバイルブロードバンド網を整備するため今後4年間に30~40億ドルを投資する計画だ。現地紙『モスクワタイムズ』が15日報じた。2015年までに次世代通信規格 […]

ロシアの政府系通信大手ロステレコムは、高速データ通信を可能とするモバイルブロードバンド網を整備するため今後4年間に30~40億ドルを投資する計画だ。現地紙『モスクワタイムズ』が15日報じた。2015年までに次世代通信規格のLTE(3.9G)サービスを導入して当該市場で22%のシェアを獲得することを目指す。

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ロシアの対象市場では現在、モバイル・テルシステム(MTS)、ビンペルコム、メガフォンの大手3社が95%のシェアを握っており、ロステレコムのシェアは2%に満たない。大手3社は独自でLTEサービスを展開しているが、莫大な投資が必要なことから、現在は他社と提携する方向にある。ロステレコムは政府系通信会社としての強みを生かしてLTEサービスに参入する計画で、現在3大手とも提携に向けて交渉している。

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ロステレコムは昨年、『ヨタ』ブランド(WiMAX)を展開するスカーテルと提携するなど、高速モバイル通信サービスの提供に向けて着実に準備してきた。ロステレコムは傘下に地域通信事業者を多くもつことから、全国展開しやすい環境にあるが、現在はモスクワなど27都市で3Gサービスを提供しているにすぎない。

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