ハンガリーの石油大手MOLがクロアチアにおける探鉱・開発投資を大幅に強化する。今期は前期の4.6倍に当たる1億9,100万ドルを支出する計画だ。グループ全体では11億ドルに倍増し、うち中東欧事業が5億5,200万ユーロと約半分を占める見通し。
\クロアチアでは探鉱に6,200万ドル、開発に1億2,900万ドルを振り向ける。それぞれ、前期の12倍、4倍に増額する。
\MOLはこれに加え、クロアチア子会社INAによる対シリア投資として3,700万ドルの予算を組んでいることも明らかにした。欧州連合(EU)による対シリア制裁措置に従い、2月末から同国による活動を停止しているため、実際の投資規模は事業をいつ再開できるかに左右されるとしている。
\MOLは欧州、中東、アフリカ、独立国家共同体(CIS)など世界40カ国で事業を展開し、3万1,000人を雇用する。ブダペスト証券取引市場に上場している。
\昨年通期の売上高は前期比24%増の5兆3,400万億フォリント(182億ユーロ)、利益は46%増の1,520億フォリントに拡大した。クロアチア石油大手のINAへの出資比率は47.26%。残りはクロアチア政府が保有している。(1HUF=0.37JPY)
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