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2012/3/14

総合・マクロ

墺保険大手ウニカ、中東欧の少数株主持分買い取りへ

この記事の要約

墺保険大手ウニカ(Uniqua)は、中東欧部門の少数株主持分の買い取りを実施する方針を固めた。同社の首脳陣がこのほどアルバニアの首都ティラナで記者会見し明らかにした。\ ウニカのブラントシュテッター取締役とキンドル取締役 […]

墺保険大手ウニカ(Uniqua)は、中東欧部門の少数株主持分の買い取りを実施する方針を固めた。同社の首脳陣がこのほどアルバニアの首都ティラナで記者会見し明らかにした。

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ウニカのブラントシュテッター取締役とキンドル取締役によると、来年までにアルバニアのシガル・グループを除くすべての中東欧子会社で少数株主持分を来年までに買い取る計画で、取得費は1億ユーロ以上を見込んでいる。なお、持分の買い取りに伴う増資は実施しない。少数株主のうち欧州復興開発銀行(EBRD)との間では非公式レベルで話し合いが進んでおり、ブラントシュテッター取締役によると、今年中旬までに合意できる見通しだという。ウニカは1988年からEBRDと協力関係にあり、EBRDはウニカ子会社にハンガリーで15%、クロアチアで20%、ポーランドで30%それぞれ出資している。

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中東欧の保険市場は今後成長が見込まれており、ウニカでは収入保険料を現在の12億ユーロから2015年までに25億ユーロに倍増させることを目標としている。

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