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2012/3/14

ポーランド

最大手銀PKO、11年は過去最高益

この記事の要約

ポーランド銀行最大手のPKO銀行が5日発表した2011年連結決算は、純利益が前年比18%増の38億ズロチに上り、過去最高を記録した。9.3%の増収となったほか、コスト削減で収益が押し上げられた。今年も業績をさらに拡大する […]

ポーランド銀行最大手のPKO銀行が5日発表した2011年連結決算は、純利益が前年比18%増の38億ズロチに上り、過去最高を記録した。9.3%の増収となったほか、コスト削減で収益が押し上げられた。今年も業績をさらに拡大するため、好調な事業分野を強化するとしている。

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貸出額は前年比8.7%増の1,473億ズロチで預金額は10.1%増の1,465億ズロチ、資産総額も12.4%増の1,907億ズロチに大幅拡大した。事業会社別に見ると、商業銀行のバンク・ポルスキが19.4%の大幅増益(約39億5,000万ズロチ)となった半面、投資信託のTFIと年金基金のOFEが業績不振で、それぞれ22%、61%の大幅減益となった。またウクライナ子会社も赤字額が745億ズロチに拡大した。

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ポーランドは昨年、4.3%の経済成長を達成。安定した個人消費、好調な輸出、今年のサッカー欧州杯の開催などを背景にした活発なインフラ投資により、国内金融市場も活況を呈した。独コメルツバンク傘下で国内第3位のBREバンクも純利益が前年比77%増の11億ズロチで、過去最高業績となった。(1PLN=26.34JPY)

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