チェコの金融機関が全体として十分な資金力を持ち、欧州景気が悪化しても安定性を保つ見通しであることが、チェコ国立銀行(CNB)が6日発表したストレステストの結果で分かった。欧州債務危機が悪化して経済が縮小したと仮定しても、今後3年にわたり業界全体として8%の自己資本比率基準をクリアできる計算だ。
\今回のテストは2011年末のデータを分析したもの。CNBによると、チェコの金融機関は潤沢な資本、収益性、健全なバランスシートに支えられ、難しい経営環境を乗り越える力を備えている。業界全体の自己資本比率は15.2%に上る。
\欧州景気が大きく悪化した場合、銀行によっては資本を積み増す必要が出てくるが、その資金需要は国内総生産の0.5%に相当する190億コルナ(7億6,400万ユーロ)前後という。ただ、11月末のデータを基にした前回のテストでは推定された136億コルナに比べると金額が増加した。(1CZK=4.41JPY)
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