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2012/3/21

ポーランド

上場企業の業績、大幅改善

この記事の要約

12日発行のポーランド経済誌『パルキエト』によると、ワルシャワ証券取引所(WSE)に上場する主要150企業の過半数(57%)が、昨年第4四半期の業績が改善した。65社が増益となり、13社が黒字転換した。また、8社が赤字幅 […]

12日発行のポーランド経済誌『パルキエト』によると、ワルシャワ証券取引所(WSE)に上場する主要150企業の過半数(57%)が、昨年第4四半期の業績が改善した。65社が増益となり、13社が黒字転換した。また、8社が赤字幅を改善した。150社の純利益は前年同期比29%増の93億ユーロとなった。

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アナリストらは今回の結果について、政府系銅鉱山大手KGHMの好業績が全体を押し上げただけで、楽観視できないとの見方を示している。KGHMの利益(36億ズロチ)を除く149社の純利益は計57億ユーロにとどまり、前年同期から3.4%後退した。専門家は、ポーランド経済はリセッション(景気後退)に向かっていると見ている。

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■WSEの2011年売買高、過去最高に

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ワルシャワ証券取引所(WSE)の運営会社であるGPWは13日、2011年の売上高が前年から19.1%増加し、過去最高の2億6,880万ズロチになったと発表した。純利益は前年比41.5%増の1億3,410万ズロチに拡大した。株式売買高が記録的に伸びた(2,500億ズロチ)ことが好業績につながった。

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なお、国際取引所連合(WFE)によると、WSEは昨年、上場企業数の伸び率で世界1位、売買高の成長率で7位に浮上した。

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(1PLN=26.87JPY)

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