2012/4/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、ベレネ原発建設計画を中止

この記事の要約

ブルガリア政府は28日、頓挫していたベレネ原子力発電所建設計画の中止を正式に決定した。同原発向けに近くロシアから納入される予定だった原子炉(1000MW)は、既存のコズロドゥイ原発の7号機として設置される。ゴラノフ財務副 […]

ブルガリア政府は28日、頓挫していたベレネ原子力発電所建設計画の中止を正式に決定した。同原発向けに近くロシアから納入される予定だった原子炉(1000MW)は、既存のコズロドゥイ原発の7号機として設置される。ゴラノフ財務副大臣は、ベレネ原発の建設用地に原発に代わって火力発電所を建設すると発表した。

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ブルガリアは欧州連合(EU)加盟の条件に基づき、コズロドゥイ原発1~4号機(合計出力1,600メガワット)の稼働を2002年と06年に停止した。エネルギー資源の乏しい同国は電力需要を賄うため、新たにベレネ原発(同2,000メガワット)を建設することを計画。2006年にロシア原子力公社(ロスアトム)と基本合意した。しかし、ロスアトムが求める建設費の引き上げを巡って意見調整がつかず、最終判断を今年3月末まで延期することで昨年10月に合意していた。

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独電力大手のRWEも採算性が悪いことを理由に2009年に同計画から撤退している。

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また、ベレネ地域は地震が多く、環境保護団体などが同原発の安全性に懸念を示していた。

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