ハンガリー政府は中央銀行改正法案を閣議決定し、17日議会に提出した。欧州委員会が金融支援に向けた交渉の条件として同法の修正を求めていたことに対するものだ。ただ、欧州委側は対応が不十分として、交渉再開に応じる姿勢を見せていない。
\改正案の主な内容は、◇国立銀行(MNB)と金融監督庁の合併を可能とする条項の削除◇金融政策理事会の議事日程の政府提出を義務付ける項目の削除◇金融理事会に内閣の代表は参加しない◇金融政策理事の解任に関する規定の変更◇ユーロ導入にともなう金融政策理事会の解散に関する規定の変更――となっている。
\一方で、◇中銀職員の憲法遵守宣誓の義務◇中銀職員報酬の上限導入◇金融政策委員会の権限――については手つかずとなっている。
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