ロシア政府は、最大手銀行ズベルバンク(ロシア連邦貯蓄銀行)の保有株式の一部売却を5月7日のプーチン首相の大統領就任式後に先送りする方針だ。ブルームバーグが16日、関係筋の話として伝えた。
\メドベージェフ大統領は国営銀行の政府持ち株比率を50%未満に引き下げる方針を示している。関係筋によると、ズベルバンクのロードショー(投資家向け説明会)は16日にも行われるはずだったが、同行の株価が政府が売却を望んでいる水準を下回っていることから延期された。ただ、市場環境が改善されれば、上期中に売却が実施される可能性もあるとしている。一方、イーゴリ・シュワロフ第1副首相は16日、記者団に対し売却時期が2013~14年まで延期される可能性を示唆した。
\政府はズベルバンクに57.6%を出資している。同行が先ごろ発表した2011年の純利益は前年比74%増の3,159億ルーブルとなり、過去最高を更新した。
\(1RUB=2.76JPY)
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