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2012/4/25

ロシア

航空貨物大手、独ACGに49%出資

この記事の要約

ロシアの航空貨物大手ヴォルガ・ドニエプル・グループはこのほど、ドイツ同業エアカーゴ・ジャーマニー(ACG)の株式49%の取得手続きを完了した。ACGは今後も経営の独立性を維持するが、ヴォルガ・ドニエプル・グループ傘下のエ […]

ロシアの航空貨物大手ヴォルガ・ドニエプル・グループはこのほど、ドイツ同業エアカーゴ・ジャーマニー(ACG)の株式49%の取得手続きを完了した。ACGは今後も経営の独立性を維持するが、ヴォルガ・ドニエプル・グループ傘下のエアブリッジ・カーゴと協力して貨物輸送サービスを提供する。

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ACGは2008年に設立されフランクフルト・ハーン空港に本拠を置く。ボーイング747型機を4機保有し、中国、アフリカ諸国、インド、アラブ首長国連邦、韓国、香港、パラグライなどに乗り入れているが赤字経営が続き、多額の負債を抱えている。ヴォルガ・ドニエプル・グループはボーイング747型機11機を保有し、大型・大重量貨物の輸送に強みを持つ。欧州とアジアを結ぶ路線を運航し、最近は北米路線でもサービスを開始した。

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ドイツ政府は先ごろ、エアブリッジ・カーゴが申請していたフランクフルトから米シカゴへの以遠権(自国から相手国を経由して、相手国からさらに先にある別の国への区間についても営業運航を行なう権利)を却下する判断を下した。ACGは米国への乗り入れ権を持つが、現在は乗り入れを行なっていない。

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