2012/5/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビア国営セルビアガス、11年は42%増益

この記事の要約

セルビアの国営ガス企業セルビアガスが4月30日発表した2011年決算は、純利益が前年比42%増の12億5,000万ディナール(1,480万米ドル)に拡大した。化学製品部門とガラス生産部門が好調で、ガス販売部門の損失をカバ […]

セルビアの国営ガス企業セルビアガスが4月30日発表した2011年決算は、純利益が前年比42%増の12億5,000万ディナール(1,480万米ドル)に拡大した。化学製品部門とガラス生産部門が好調で、ガス販売部門の損失をカバーした。

\

バヤトビッチ社長は記者会見で、同社はロシアから輸入した天然ガスを輸入価格の20~28%下回る価格で販売していると説明。政府がガスの販売価格に上限を定めているため、この制度が変更されない限りガス販売事業は損失を出し続けるとの見方を示した。同社長によると、セルビアのガス価格は欧州でルーマニアに次いで安い水準にあるという。昨年のガス販売量は23億立方メートルで、前年から3.1%増加した。顧客数は2.6%増の7万6,000人だった。同社長によると、今後2年間かけて2億2,450万ユーロを投資して配ガス網とデポステーションの整備を実施する。

\

セルビアガスは、ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」計画に参加している。バヤトビッチ社長はサウス・ストリームのセルビア通過部分(415キロメートル)の建設費が昨年に発表した13億8,000万ユーロから16億5,000万ユーロに膨らむとの見通しを示した。

\