中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/5/16

総合・マクロ

伊最大手銀ウニクレディト、中東欧市場の成長見込む

この記事の要約

イタリアの金融最大手であるウニクレディトは、中東欧の金融市場に十分な成長の余地があるとみて、同地域での事業を強化する方針だ。トルコ、ロシア、チェコなど、すでに強固な地盤を築いている国々を念頭に置いている。ただ、支店開設は […]

イタリアの金融最大手であるウニクレディトは、中東欧の金融市場に十分な成長の余地があるとみて、同地域での事業を強化する方針だ。トルコ、ロシア、チェコなど、すでに強固な地盤を築いている国々を念頭に置いている。ただ、支店開設は大きな成長が見込まれる国に限るなど、慎重に判断していくもようだ。

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ウニクレディトは本国イタリアの経済が低調であることから、今期の事業展開は困難が伴うと予測する。その中で、中長期的に欧州連合(EU)の平均を上回る成長が予測される中東欧に注目した格好だ。

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ギッツォーニ頭取は今後の見通しとして、下半期には業績が改善し、来年にはゆるやかながらも成長に向かうとの見方を明らかにした。また、前期の無配措置については、経営体力の強化と戦略的計画の実行が目的として株主の理解を求めた。

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同行は1月に資本強化に向けて75億ユーロの株主割当増資を実施した。

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