2012/5/16

総合・マクロ

欧州原子核研究機構、ウィグナー物理学研究センターと契約

この記事の要約

欧州原子核研究機構(CERN)は8日、データセンターのホスティングに関する契約をハンガリー科学アカデミーのウィグナー物理学研究センター(WRCP)と交わしたと発表した。WRCPはCERNのデータセンターの処理能力の強化や […]

欧州原子核研究機構(CERN)は8日、データセンターのホスティングに関する契約をハンガリー科学アカデミーのウィグナー物理学研究センター(WRCP)と交わしたと発表した。WRCPはCERNのデータセンターの処理能力の強化や運用管理、ソリューションの提供などを担当する。契約期間は2015年までで、その後最長で4年間延長される可能性がある。

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CERNが運用する大型ハドロン衝突型加速器(LHC)のデータ処理/分析用グリッド・コンピューティング・システム「LHCコンピューティング・グリッド(LCG)」は、世界35カ国にある140カ所以上のコンピュータ・センターを結び,実験で生成される膨大なデータを処理する。LCGは3つの「階層(Tier)」で構成され、「Tier-0」と呼ばれるCERNデータセンターは生データの収集、保管と一次処理を行っている。Tier-0は現在、現在30ペタバイト(PB)ディスク容量、6万5,000のプロセシングコアを持つが、WRCPはディスク容量を5.5PB、プロセシングコアを2万それぞれ拡充する。

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WRCPのレヴァイ所長は今回の契約について、「WRCPとCERNの新しい協力関係は、ハンガリーとCERNの協力の歴史における画期的な出来事だ」とコメントした。

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