2012/6/13

ロシア

ロスアトム、英国の原発建設プロジェクト「ホライゾン」に関心

この記事の要約

ロシア原子力公社(ロスアトム)は、独エネルギー大手のエーオンとRWEが売却を決定した英国の原発建設合弁事業「ホライゾン」の取得に意欲を見せている。同社のキリエンコ社長が語ったとして、ノーボスチ・ロシア通信が7日報じた。実 […]

ロシア原子力公社(ロスアトム)は、独エネルギー大手のエーオンとRWEが売却を決定した英国の原発建設合弁事業「ホライゾン」の取得に意欲を見せている。同社のキリエンコ社長が語ったとして、ノーボスチ・ロシア通信が7日報じた。実現すれば、ロスアトムは英国市場に初めて進出することになる。

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キリエンコ社長は英国を「興味深い市場」とした上で、現時点では具体的な交渉は行っていないことを明らかにした。

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エーオンとRWEは2009年にホライゾンを設立。150億ポンドを投資して英国のウィルファとオールドベリーに原発を建設する計画を進めていた。しかし、両社は今年3月、ホライゾンを売却すると発表。その理由として、再生可能エネルギーやエネルギー効率化事業への投資が事業的により魅力的であることを挙げていた。

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RWEの英国子会社エヌパワーのベッカース社長によると、金融危機以降に資金力が低下したことや、福島第一原発の事故を受けてドイツ政府が脱原発に転じたことなど、ドイツの電力業界を取り巻く環境が激変したことが背景にあるという。しかし、ベッカース社長は、原子力が今後も英国のエネルギーミックスにおいて重要な役割を担っていくとの見解を示している。

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なお、中国企業もホライゾンの取得に関心を示しているという。

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