ルーマニアの石油最大手OMVペトロムは19日に発表した2021年までの投資戦略で、2014年まで毎年8億~12億ユーロを投資する方針を明らかにした。投資の8割は上流事業に、残り2割を中・下流事業に投じる。
\OMVペトロムのゲオルゲ最高経営責任者(CEO)は、「ルーマニアには大きなエネルギー供給ポテンシャルがあり、エネルギーの輸入依存を減らすことができると信じている。ペトロムはエネルギー部門をサポートする最適な位置にあり、ルーマニア経済の成長に貢献できる」と語った。OMVペトロムの調査によると、ルーマニアのエネルギー輸入依存は現在20~30%だが、エネルギー需要の拡大に伴い30年には40~50%に上昇する見通し。ルーマニアは潜在的に高いエネルギー供給能力を持っているが、そのポテンシャルを十分に活用するためには2030年までに200億~350億ユーロの投資が必要だという。
\OMVペトロムにはオーストリアの石油大手OMVが51%を出資している。同社は今年度の純利益が37億8,400万レフ(8億6,500万ユーロ)と過去最高となるとの見通しを示している。
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