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2012/6/27

ロシア

アルミ世界最大手ルサール、工場建設で中国輸出入銀と協力

この記事の要約

アルミ世界最大手のロシアのルサールは19日、東シベリアのイルクーツクに建設する新工場のプロジェクトで、中国輸出入銀行と協力協定を結んだと発表した。中国輸出入銀行は8億5,000万ドルのぼる建設プロジェクトを資金面で支援す […]

アルミ世界最大手のロシアのルサールは19日、東シベリアのイルクーツクに建設する新工場のプロジェクトで、中国輸出入銀行と協力協定を結んだと発表した。中国輸出入銀行は8億5,000万ドルのぼる建設プロジェクトを資金面で支援する。

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新工場はアルミの電解処理に使用されるアノードを生産する。生産されるアノードは、東シベリアにあるルサールのアルミ精錬所に供給される。同社では精錬所に近接してアノード工場を建設することでサプライチェーンを短縮しコスト削減つなげられると期待している。

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アルミの国際価格は世界的な景気減速による需要の減少や中国の生産過剰により下落している。ルサールのムハメドシン副CEOは19日、ロイター通信の取材に対し、価格下落に対応するためコスト削減と減産を計画していると明らかにした。同副CEOは「アルミ価格は業者の3割が不採算となるレベルに落ち込んでいる」と指摘。こうした状況は設備投資の大幅な減少を招き、産業の停滞につながるとの懸念を示した。

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