2012/8/29

ハンガリー

ノキア、南東欧本部機能をブダペストに移転

この記事の要約

携帯通信機器の世界大手ノキアが、経営再建を目指した市場再編の一環として、南東欧事業の本部機能をウィーンからブダペストに移転する方針だ。オーストリア子会社の広報担当者マウトナー氏がこのほど、現地日刊紙『Die Presse […]

携帯通信機器の世界大手ノキアが、経営再建を目指した市場再編の一環として、南東欧事業の本部機能をウィーンからブダペストに移転する方針だ。オーストリア子会社の広報担当者マウトナー氏がこのほど、現地日刊紙『Die Presse』とのインタービューで明らかにした。

\

ウィーンにある子会社は現在、オーストリアのほかスイス、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ギリシャ、キプロス、イスラエル、ブルガリア、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、コソボ、アルバニアでの事業を管轄している。機能移転の内容は今後検討するが、これまで南東欧市場の中継基地として重要な役割を果たした同子会社の弱体化や大幅人員削減は回避したい考えだ。

\

ノキアはスマートフォン対応で出遅れるなどで経営が悪化。今年第2四半期も15 億3,000万ユーロの純損失を出し、5四半期連続で赤字となっている。同社は昨年11月、経営再建と市場競争力の回復を図るため、全社で1万7,000人の雇用削減を行う意向を表明している。

\