ハンガリー中央統計局(KSH)が11日発表した8月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比6.0%で、前月の5.8%から0.2ポイント上昇した。インフレ率は今年1月に5.5%をつけて以来、5%を超える水準で推移している。
\1年前に比べると食品価格は6.3%上昇した。特に鶏卵(32.3%)、ラード(25.1%)、チョコレート・ココア(19.6%)、季節食品(13.2%)の価格が高騰している。アルコール飲料・タバコ製品も14.1%も大幅上昇した。
\一方、前月に比べると消費者物価は0.1%上昇。ただ、食品価格は季節食品(じゃがいも・生鮮野菜・果物)が7.3%も値下がりした影響で0.9%低下し、3カ月連続で値下がりが続いている。季節食品を除くと食品価格は0.4%上昇した。自動車燃料を含めたその他の商品群は7月まで3カ月連続で値下がりしていたが、8月は1.6%上昇した。
\EU基準消費者物価指数(HCPI)ベースで見たハンガリーの7月インフレ率は5.7%で、EU全体の2.7%を大きく上回った。4月以降、EU加盟国の中で最も高いインフレ率を示している。
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