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2012/11/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

BCR、1-9月期決算で赤字転落

この記事の要約

オーストリアのエルステバンク傘下のルーマニア大手銀行BCRは10月30日、2012年1-9月期決算で赤字に転落したと発表した。国内景気の冷え込みによりリスク引当額が前年同期比64%増の26億3,520レウに膨らみ、収益を […]

オーストリアのエルステバンク傘下のルーマニア大手銀行BCRは10月30日、2012年1-9月期決算で赤字に転落したと発表した。国内景気の冷え込みによりリスク引当額が前年同期比64%増の26億3,520レウに膨らみ、収益を圧迫した。

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1-9月期営業収入は前年同期比4.5%減の30億860万レウ。個人顧客向けローンの需要冷え込みや、利ザヤの縮小により純金利収入が10.2%も減少したためだ。一方、純手数料収入は7.1%増の4億7,640万レウ。純トレーディング収入は為替取引が好調だったことから21.6%増の6,990万レウに拡大した。営業経費は業務合理化措置により6.1%削減した。9月末時点の不良債権引当比率は2011年末の50.7%から57.2%に上昇した。9月末時点の総貸出残高に占める不良債権比率は25.8%。

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第3四半期業績は純利益収入が4.8%増えるとともに、営業経費が2.8%減少し、営業利益が前期比3.8%増の6億1,830万レウに拡大。来年の黒字回復を目指し、営業力や資産内容の向上に更に注力するとしている。(1RON=22.93JPY)

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