2012/11/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

「サウス・ストリーム」計画、セルビア通過部分が12月着工へ

この記事の要約

ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の建設プロジェクトをめぐり、ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムとセルビア同業セルビアガスの合弁会社サウス・ストリーム・セルビアは10月29日に開 […]

ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」の建設プロジェクトをめぐり、ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムとセルビア同業セルビアガスの合弁会社サウス・ストリーム・セルビアは10月29日に開いた株主総会で、パイプライン建設への投資を最終決定した。これにより、サウス・ストリームのセルビア領通過部分の建設が確定した。

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サウス・ストリームはロシアから黒海海底を通ってブルガリア経由でイタリアに到達する総延長約900キローメートルのガスパイプラインで、年間輸送能力は630億立方メートル。ガスプロムと伊石油大手ENIが総工費100億ユーロをかけ、2012年12月に着工、15年までの稼働を目指している。

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セルビアガスのバヤトビッチ最高経営責任者(CEO)が29日の記者会見で明らかにしたところによると、セルビアを通過するパイプラインは全長470キロメートル。12月に着工し、総工費は17億ユーロを見込んでいる。

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ガスプロムはサウス・ストリームが通過するすべての国と合弁会社を設立している。ガスプロムでサウス・ストリーム計画のプロジェクトマネジャーを務めるチュグノフ氏によると、12月15日までにハンガリー、スロベニア、ブルガリアとの各合弁会社が、今回と同様にパイプラインへの投資を正式決定する予定になっているという。

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