ガスプロムが2日発表した2012年6月中間期連結決算(IFRS基準、監査前)は、前年同期比34.1%減の5,087億ルーブル(125億ユーロ)に急減した。販売量が15%後退したのに加え、営業経費が8%拡大して利益を圧迫した。欧州顧客に対する事後的な価格引下げにより1,332億ルーブルを払い戻したことも響いた。売上高は5%減の2兆2,304万ルーブルだった。
\対欧州ガス輸出は量ベースで11.2%縮小したが、価格上昇による相殺効果で価格ベースでは1.5%のマイナスにとどまった。旧ソ連圏への輸出は22.6%縮小した。
\欧州連合(EU)の欧州委員会は今年9月、中東欧市場における独占的地位を悪用した疑いでガスプロムに対する調査を開始している。(東欧経済ニュース9月12日号「露ガスプロムに競争法違反の疑い、欧州委が正式調査開始」を参照)
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