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2012/11/14

ロシア

医薬品販売リグラ、ロボットシステム装備の薬局開設

この記事の要約

ロシアの製薬大手プロテクの販売子会社リグラはこのほど、エカテリンブルクに薬剤ピッキングロボットシステムを備えた薬局を開設した。\ このシステムは、スタッフが必要な薬剤のリストを入力すると、ロボットが10~15秒で薬剤を棚 […]

ロシアの製薬大手プロテクの販売子会社リグラはこのほど、エカテリンブルクに薬剤ピッキングロボットシステムを備えた薬局を開設した。

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このシステムは、スタッフが必要な薬剤のリストを入力すると、ロボットが10~15秒で薬剤を棚から取り出して集め、ベルトコンベアーでレジまで運ぶという仕組み。また、薬剤倉庫での仕分け作業にも威力を発揮し、スタッフがベルトコンベアーに置いた薬剤をスキャンし定められた位置に格納することもできる。

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リグラによると、ロボットシステムを導入したことにより薬局のスタッフの数を5人と従来の半分に減らすことが可能になった。ロボットの設置費用は25万6,000米ドル。一方、薬局の月間売上高は2,000万ルーブル(63万,350ドル)だという。リグラは今後、他の薬局にもシステムを導入することを検討している。

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ロシア最大のドラッグストアチェーンを展開するA5のグセフ最高経営責任者(CEO)も、ロボットシステムの導入を検討していることを明らかにしている。製薬業界団体ファーマシー・ギルドのネヴォリナ会長によると、ロシアでは設置費用の高さがネックとなって、薬局でのロボットシステムの普及は進んでいないという。

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