独バイオガス設備大手のエンヴィテック・バイオガス(EnviTec Biogas)はロシア市場に進出する。現地企業2社と協力し、バイオガスプラントを建設していく。エンヴィテックでは現在、受注の57%を国外事業が占めており、同割合は拡大する傾向にあるという。同社のロエル・スロトマン販売担当取締役は今後について、英国、フランス、チェコのほか、米国、ロシアで特に需要が見込めるとの見解を示している。
\ロシアの地域エネルギー開発大手AltEnergoはベルゴロド州と中央ロシアの地方地域を中心に100~150のバイオガス発電施設を建設することを計画している。エンヴィテックはこの計画を支援するためAltEnergoと提携するとともに、ベルゴロド州政府が昨年同州の投資環境を改善する目的で設立したRazvitie Corporation JSCとも協力する。
\3社は共同でベルゴロド州に発電能力がそれぞれ2.4MWのバイオガス発電施設を建設していく計画で、施設あたりの建設費は数千万ユーロが見込まれている。
\ロシア南西部のウクライナ国境近くに位置するベルゴロド州は産業および農業が活発な地域とされている。このため、畜産業や農業から得られる有機廃棄物を活用した再生可能エネルギーのパイロットプロジェクトを進めやすい環境にあるという。
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