ルーマニアのアルミ大手アルロ(Alro)が15日発表した2012年1-9月期決算は、純利益が7,880万レウとなり、前年同期から45.1%減少した。売上高は7%減の15億8,000万レウだった。世界的な景気減速に伴うアルミ需要の減少が影響した。
\12年1-9月期のアルミ新地金の生産量は18万6,735トンで、前年同期から6.3%減少した。一方、アルミ加工製品の生産量は4万8,676トンと、16.9%増加した。アルロのナスターセ副社長は、「1-9月期の業績は、アルミ国際市場の低迷とそれに伴うアルミ需要の減少と価格の下落に大きく影響された」と述べたうえで、「この厳しい市場環境のもと、アルロは高付加価値製品に重点を置き、マーケットの動向に合わせて生産を調整しながら、長期的戦略の実行を進めてきた。さらに、製品のラインナップと品質を一段と向上させるための投資プログラムを継続した」と説明した。
\アルロは蘭アルミ大手Vimetco傘下にあり、年産能力は26万5,000トンと中東欧で最大規模を誇る。(1RON=23.61JPY)
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