2012/12/12

チェコ・スロバキア

チェコ平均賃金上昇率1.4%、過去12年間で2番目の低率

この記事の要約

チェコ中央統計局が4日発表した2012年第3四半期の平均額面賃金は前年同期比1.4%増で、2000年の統計開始以降で、2010年第4四半期の0.7%増に次いで低い上昇率となった。インフレ率が3.3%だったことを考慮すると […]

チェコ中央統計局が4日発表した2012年第3四半期の平均額面賃金は前年同期比1.4%増で、2000年の統計開始以降で、2010年第4四半期の0.7%増に次いで低い上昇率となった。インフレ率が3.3%だったことを考慮すると、実質1.9%の購買力低下となる。1-3四半期を通じての上昇率は2.4%。

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民間セクターの賃金上昇率は前期の2.3%から1.3%に減速したが、公共セクターでは前期と同じ2.3%だった。民間セクターの実質賃金は統計開始から初めて低下し、公共セクターでは2010年第3四半期から低下基調にある。民間セクターでは金融・保険業の平均賃金が2.8%増で就労者数0.2%増、情報通信分野が平均賃金4.1%増で就労者数0.9%増と、雇用が安定していることをうかがわせた。

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第3四半期の国内のフルタイム就労者数は前年同期を1.1%下回り、ほぼ4万1,000人近い減少となった。このうち民間セクターが1.2%減、公共セクターが0.5%減。チェコ経済のけん引力である製造業が0.8%減(9000人)、公共機関・警備防衛分野も2.5%減で減少傾向にある。

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