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2012/12/19

総合・マクロ

スロバキア中銀、経済見通しを下方修正

この記事の要約

スロバキアの中央銀行であるスロバキア国立銀行(NBS)は7日発表した最新の経済見通しで、2012年の国内総生産(GDP)伸び率を2.4%とし、前回予想の2.7%から下方修正した。欧州債務危機の影響で輸出が減少していること […]

スロバキアの中央銀行であるスロバキア国立銀行(NBS)は7日発表した最新の経済見通しで、2012年の国内総生産(GDP)伸び率を2.4%とし、前回予想の2.7%から下方修正した。欧州債務危機の影響で輸出が減少していることに加え、内需の減速が鮮明になってきているためで、13年の予想成長率も2.0%から1.6%に引き下げた。ただ、14年については内需の回復が見込めるとして3.5%に予想を据え置いた。

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欧州連合(EU)統計局が発表した第3四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率改定値は、前期比マイナス0.1%となったが、スロバキアは0.6%のプラスとなった。欧州委員会は11月、今年のスロバキアの成長見通しを2.6%、来年は2.0%と発表している。

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NBSは、失業率が高い水準にあることと賃金伸び率の鈍化でインフレ圧力は緩和されていると指摘。インフレ率は今年が3.8%、13年が2.3%、14年は1.9%に低下するとの見通しを示した。失業率は12年が14%、13年が14.5%、14年が14.1%とほぼ横ばいが続くとしている。

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