シェールオイルの開発生産を手がけるエストニアのエネフィット(Enefit)は12月21日、同国北東部のAuvereで最新鋭プラント「エネフィット280」が稼働を開始したと発表した。
\2億6,000万ユーロを投じて建設されたエネフィット280は既存プラントの「エネフィット140」と比べ生産効率と環境性能が優れているのが特徴。余熱を利用して蒸気タービンで発電するシステムを備えている。従業員数は80人で、生産能力はシェールオイルが年間200万バレル、レトルトガスが同7,500万立方メートル。エネフィットは2016年までにエネフィット280タイプのプラントを2基増設するほか精製所を1基建設し、オイルシェールから液体燃料を生産する体制を整える。同社によると、新プラントで生産される液体燃料は現行製品と比べ品質が高く、自動車用燃料としても利用が可能になるという。
\エネフィットは現在、エストニア国内で2基のプラントを運営し、年間160万オイルシェールを加工している。ヨルダンと米国ユタ州でも開発計画を進めており、2020年の生産開始を目指している。
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