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2013/2/6

ポーランド

PKNオルレン、ロスネフチから原油調達

この記事の要約

ポーランド石油大手のPKNオルレンは1日、ロシアの石油最大手ロスネフチから1,800万トンの原油を調達する契約に調印した。現地メディアによると、取引規模は推定460億ズロチ(150億米ドル)に上る。オルレンが原油生産者か […]

ポーランド石油大手のPKNオルレンは1日、ロシアの石油最大手ロスネフチから1,800万トンの原油を調達する契約に調印した。現地メディアによると、取引規模は推定460億ズロチ(150億米ドル)に上る。オルレンが原油生産者から本格的に原油の供給を受けるのはこれが初めて。

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契約によると、オルレンは2016年1月末までの3年間、年600万トンを購入する。ドルジバ・パイプラインを経由してポーランド中部に位置するプウォツク製油所で供給を受ける。今回の契約により、オルレンは需要の8割を長期契約で確保した。

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オルレンはこれまで、原油需要のほとんどを仲介業者からの供給でまかなってきた。専門家は今回の契約を「ロシアのポーランド政策の転換点」とみる。ロシアにとって、ポーランドはロシアの政治・経済圏ではなく、対等な取引相手となった、との解釈だ。

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なお、ロスネフチは先月末にも、仏トタルと英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルとドルジバ・パイプライン経由でドイツの製油所に原油を供給する契約に調印した。近く、伊エニとも同様の契約を結ぶ見通しだ。

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