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2013/2/6

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

モンテネグロ、所得税率を引き上げ

この記事の要約

モンテネグロ議会は1月28日、所得税法の改正案を可決した。額面月収が720ユーロを超える層を対象に、所得税率を9%から15%に引き上げる内容で、2013年末までの時限措置として実施する。額面月収が720ユーロ未満の場合、 […]

モンテネグロ議会は1月28日、所得税法の改正案を可決した。額面月収が720ユーロを超える層を対象に、所得税率を9%から15%に引き上げる内容で、2013年末までの時限措置として実施する。額面月収が720ユーロ未満の場合、税率は9%に据え置かれる。

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モンテネグロ政府は、財政赤字削減策の一環として所得税を増税する方針を打ち出していた。当初は額面月収が400ユーロ以上の層を対象に、税率を9%から12%に引き上げる計画だったが、野党や労働組合、市民団体が貧困層の負担増大につながるとして反発。法案の修正を求めていた。

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今回の所得増税で影響を受けるのは、国内就業者16万8,000人のうち4万4,000人程度と見られる。モンテネグロの2012年12月の平均手取り月収は480ユーロだった。

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