チェコ統計局が11日発表した2013年1月のインフレ率は前年同月比1.9%となり、前月の2.4%から大幅に縮小した。2%を割り込んだのは1年4カ月ぶり。過去12カ月平均のインフレ率は3.2%で、前月から0.1ポイント減速した。
\インフレ率の急低下は、昨年1月が高水準(3.5%)だったことによる反動に加え、光熱費の上昇が鎮静化したことが大きかった。水道6.9%(前月12.0%)、下水処理7.6%(10.7%)、ガス2.1%(4.3%)、電力3.3%(4.2%)、暖房・温水5.3%(8.4%)と、いずれも上昇率が大幅に低下した。また、燃料が1.0%値下がりして、交通サービス料金の上昇も前月の5.8%から2.1%に減速した。
\消費者物価は前月比で1.3%上昇したが、年初に付加価値税が1パーセントポイント引き上げられたことによる0.8ポイントの押し上げ効果があった。品目別にみると野菜(8.3%)、果物(6.2%)、鶏卵(6.8%)など生鮮食品の値上がりが著しかったほか、水道(6.6%)と下水処理(6.9%)も料金引き上げ幅が大きかった。
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