ロシア、ベラルーシ、カザフスタンで構成する関税同盟の調整機関であるユーラシア経済委員会がこのほど発表した2012年の域内貿易高は686億米ドルとなり、前年から8.7%増加した。
\加盟国の二国間貿易を見ると、ロシアとベラルーシの貿易高は439億ドル(9.6%増)で、域内全体の64%を占めた。ベラルーシ・カザフスタン間は9億ドル(15.1%増)、ロシア・カザフスタン間は238億ドル(6.8%増)にそれぞれ拡大した。
\対域外貿易高は3.2%増の9,393億ドル。輸出は6,001億ドル(2.6%増)、輸入は3,392億ドル(4.1%増)で2,609億ドルの黒字。黒字幅は前年(2,587億ドル)からわずかながら拡大した。国別の成長率はロシアが輸出1.6%増、輸入3.2%増、ベラルーシが輸出10.2%増、輸入6.9%減、カザフスタンが輸出6.1%増、輸入26.6%となっている。
\加盟3国は2010年7月に発足した関税同盟を基盤に、労働力と資本の移動自由化を含めた経済統合を目指して2012年初めに統一経済圏を立ち上げた。中期的には他の独立国家共同体(CIS)諸国を広範に取り込み、欧州連合(EU)など強大な経済圏の対抗勢力となるユーラシア経済同盟構想を掲げる。
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