ポーランドの大手公益企業であるPGEとエネルガが、スペイン同業イベルドローラのポーランド風力発電事業を買収する方向で交渉しているもようだ。ロイター通信がこのほど報じたもので、取引価格は約10億ズロチに上るとみられている。『ポーランド・ビジネス・ジャーナル』紙の取材に3社はいずれもコメントを拒否している。
\イベルドローラはポーランドで5件の風力発電プロジェクトを推進している。合計出力は184.5メガワットに上る。
\ポーランドは欧州連合(EU)の方針に従い、2020年までに消費電力に占める再生可能エネルギーの比率を15%に引き上げる目標だ。現在は電源の約90%を石炭が占める。風力発電は既設容量が2,500メガワット前後で、国全体の発電容量の5%に上る。
\PGEとエネルガは再可エネ事業の強化を図っている。19日にデンマークのDONGグループからポーランドのオフショア風力発電事業を10億ズロチで買収することが明らかになったばかりだ。(1PLN=28.72JPY)
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