中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/2/27

ポーランド

ポーランド公益大手2社、西イベルドローラから風力事業買収か

この記事の要約

ポーランドの大手公益企業であるPGEとエネルガが、スペイン同業イベルドローラのポーランド風力発電事業を買収する方向で交渉しているもようだ。ロイター通信がこのほど報じたもので、取引価格は約10億ズロチに上るとみられている。 […]

ポーランドの大手公益企業であるPGEとエネルガが、スペイン同業イベルドローラのポーランド風力発電事業を買収する方向で交渉しているもようだ。ロイター通信がこのほど報じたもので、取引価格は約10億ズロチに上るとみられている。『ポーランド・ビジネス・ジャーナル』紙の取材に3社はいずれもコメントを拒否している。

\

イベルドローラはポーランドで5件の風力発電プロジェクトを推進している。合計出力は184.5メガワットに上る。

\

ポーランドは欧州連合(EU)の方針に従い、2020年までに消費電力に占める再生可能エネルギーの比率を15%に引き上げる目標だ。現在は電源の約90%を石炭が占める。風力発電は既設容量が2,500メガワット前後で、国全体の発電容量の5%に上る。

\

PGEとエネルガは再可エネ事業の強化を図っている。19日にデンマークのDONGグループからポーランドのオフショア風力発電事業を10億ズロチで買収することが明らかになったばかりだ。(1PLN=28.72JPY)

\