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2013/5/29

ポーランド

化学大手ボリシェフ、1-3月期は大幅減益

この記事の要約

ポーランド化学大手ボリシェフがこのほど発表した2013年1-3月期(第1四半期)連結決算の営業利益は2,830万ズロチとなり、前年同期(6,160万ズロチ)の半分以下に急減した。主要顧客である自動車産業の低迷が響いた。売 […]

ポーランド化学大手ボリシェフがこのほど発表した2013年1-3月期(第1四半期)連結決算の営業利益は2,830万ズロチとなり、前年同期(6,160万ズロチ)の半分以下に急減した。主要顧客である自動車産業の低迷が響いた。売上高は3.7%減の12億ズロチ。同社は12年通期決算でも、原料価格高騰や営業コスト増加などで収益が圧迫され、17%の増収ながら営業利益が1億3,400万ズロチに半減するなど、苦境が続いている。

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ボリシェフのピョートル・シェリガ社長は決算報告会で、2013年は前年並みの水準を確保できるとともに、14年と15年には業績が上向くとの見通しを示した。同社はコストを引き下げるため、独子会社の生産拠点をポーランドに移管する動きを今後も継続していく方針で、このためにポーランドの工場を買収することを視野に入れているという。

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今年はロシアのジェルジンスク射出成形部品工場の操業開始やポーランドのコニン・アルミニウム製錬所の生産能力の拡大などを中心に、1億6,000万~1億8,000万ズロチの投資を計画している。(1PLN=31.01JPY)

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