日本電気(NEC)は28日、ロシア移動通信大手メガフォンに都市内ネットワークで利用する光波長分割多重伝送(WDM)装置を納入したと発表した。スウェーデンの通信設備メーカー、トランスモードの製品で、LTE(ロング・ターム・エボリューション)規格の通信データを光ネットワークに集約し、都市内の高速大容量通信を可能にする。
\メガフォンは自前の通信網を使ったLTEサービスの開始に向けてインフラ整備を進めており、今回の設備投資もその一環だ。同時に、通信効率化で経費の抑制を図る狙いもある。
\NECはこれまでにメガフォンの8支社のうち、モスクワ市、カフカス、中央、ボルガ、ウラル、極東の各支社への納入を完了した。今後、残るシベリア、北西地域の2支社での導入も予定されている。
\メガフォンはロシアの総合通信サービス大手。昨年夏に他の3社とともに第4世代(LTE)規格の国内事業免許を取得した。スカルテルの通信インフラを利用して、3月末までに全国81都市でLTEサービスの提供を始めた。
\トランスモードは光パケット・ネットワークシステムの製造・開発を手がける。2012年売上高は10億1,090万クローナ(9億1,690万ユーロ)、従業員数は269人。
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