ハンガリーの医薬品卸大手フンガロファルマは、不渡り手形を出した病院に対する製品供給を中止する方針だ。すでに2月末付けで契約解除を通告した。9月1日までに新しい契約条件で合意を得られなければ、取引を打ち切る。それまでは猶予期間として、医薬品供給を続行する。19日付の地元経済紙『ヴィラークガズダシャーグ』が伝えた。
\国家人材資源省は報道を受けて同日、病院の医薬品調達が滞った事実は過去にも現在にもなく、フンガロファルマは3月の時点で病院との契約を更新したと発表した。一方、病院の未払い債務の問題があることは認め、保健省など関係官庁および製薬企業代表、卸業者の間で交渉が続けられていることを明らかにした。
\MTI通信がブダペスト・ペーテルフィ・シャンドル通り病院のブダハージ副医長に取材して伝えたところによると、フンガロファルマは関係医療機関に対し、代金滞納をこれ以上容認できないとし、2月末を以って既存契約を解除すると通告した。同時に新しい契約条件を提案したが、ほとんどの病院がこれを拒否した。フンガロファルマは各病院と個別交渉を行うこととし、9月1日までに合意が得られなければ取引を中止すると通告した。話し合いが難航して、第三者を介した交渉に移行したケースもあるという。
\医薬品卸業協会に加盟する7社の未回収債権は3月末現在で150億フォリントに上った。(1HUF=0.43JPY)
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