航空機エンジンの製造を手がける独MTUアエロエンジンズが、4,000万ユーロを投じて、ポーランド子会社MTUアエロエンジンズ・ポルスカの工場を拡張する。ギアード・ターボファン(GTF)エンジンの増産計画に基づくもので、部品・モジュール生産能力の拡大を図る。
\MTUアエロエンジンズの発表によると、新工場棟は既存のジュシュフ工場敷地内に建設する。広さは9,200平方メートルで、完工後の工場面積は現在の1.5倍に拡大する。今秋に着工し、来年末に生産開始、2017年までにフル稼働へ移行する。増産にともない、20年までに雇用数を現在の500人から750人へ増やす。これによる他の拠点の人員削減はない。
\ジュシュフ工場は、タービン翼などの部品を生産するほか、準備工程を担当する。また、民間機用エンジンのモジュール部品組み立て、部品修理も行っている。
\研究開発(R&D)では内部冷却翼、固定構造、ソフトウエアに重点を置く。
\新工場棟では、エアバスA320型用エンジン「V2500」のMTU製部品比率の上昇に対応する。また、低圧タービン用部品の組み立てを強化する。
\MTUアエロエンジンズ・ポルスカは2009年にジュシュフに開設された。工場はジュシュフ空港に隣接し、7ヘクタールの敷地面積がある。(東欧経済ニュース2009年6月3日号「独航空機エンジンメーカー、工場開設」を参照)
\