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2013/7/17

バルト三国

ラトビア中銀が利下げ、主要政策金利2%に

この記事の要約

ラトビア銀行(中央銀行)は11日、今月24日から主要政策金利であるリファイナンス金利を現行の2.5%から2%へ0.5ポイント引き下げると発表した。インフレ率が低水準にとどまっていることを受けた判断だ。\ 実質的に市場金利 […]

ラトビア銀行(中央銀行)は11日、今月24日から主要政策金利であるリファイナンス金利を現行の2.5%から2%へ0.5ポイント引き下げると発表した。インフレ率が低水準にとどまっていることを受けた判断だ。

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実質的に市場金利の上限となる限界貸出ファシリティ金利も引き下げた。過去30日間で利用が5営業日以下の銀行に対する金利は0.5ポイント減の2.5%、6~10営業日の銀行は1.25ポイント減の4.75%、11営業日以上の銀行は2ポイント減の7%に設定する。

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一方で市場金利の下限を示す翌日物預金金利は0.05%、7日物預金金利は0.0075%でそれぞれ据え置いた。

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今年のインフレ見通しは従来予測の1%から0.7%に引き下げた。経済成長予測は従来の3.6%から4.1%へと上方修正した。

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なお、米格付会社のフィッチは9日、ラトビアが来年からユーロ圏に加盟することが決まったのを受けて、同国の信用格付けを従来の「BBB」から「BBB+」へ一段階引き上げた。見通しは「安定的」としている。

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