欧州エクスプレス便大手GLS-Gruppe(アムステルダム)は1日、クロアチア現地法人の営業を開始した。同社は今年5月末に現地法人を設立した後、ザグレブ、スプリット、リエカ、オシエクの4カ所に拠点を構築。クロアチアのEU加盟から1カ月で同国内の宅配網を整備した格好となった。
\クロアチア市場ではこれまで、同国に宅配網を持つ同業と提携してサービスを提供してきた。同社のバックCEOは「南東欧市場の顧客に急送便を始めとする広範なサービスを提供することは極めて大きな意義がある」と強調。EU加盟による経済発展が見込めるクロアチアは物流の成長市場であり、税関が廃止されればジャスト・イン・タイム配送の需要が拡大する。この需要に応えるためには現地でのプレゼンスを高めることが重要であると判断したと述べた。
\クロアチア国内の宅配は開始当初から原則24時間以内に配達する。最新のセキュリティ技術と自動仕分け機を完備したザグレブの営業所は国内の集配センターとしての役割も果たす。9月1日からは国際宅配便もザグレブ経由で配送される予定だが、国際便の標準配送時間はハンガリー、スロベニア便が24~48時間、独ノイエンシュタインの欧州ハブを経由する便が72時間となる見通しだ。
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