マレーシア政府系投資ファンドのカザナ・ナショナルはこのほど、トルコ保険3位のアジバデム・シゴルタの株式90%を2億5,200万米ドルで買収することで合意したと発表した。成長市場と期待されるトルコにおける地盤を固める狙い。取引成立にはトルコとマレーシアの競争当局の承認が必要となる。
\アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠とするアブラージ・グループの持つ50%と、アジバデム創業者のアイドゥンレル氏の持つ40%を取得する。残る10%はアイドゥンレル氏が保有を継続する。
\アジバデムは個人および企業向けに医療保険を提供する。昨年末時点でトルコ保険市場の10%を握る。損保ジャパンやブリティッシュ・ユナイテッド・プロビデント・アソシエーション(BUPA)も買収に関心を示していたという。
\カザナは昨年1月にもアブラージとアイドゥンレル氏からトルコの医療サービス最大手アジバデム・サーリクの株式75%を取得。成長市場のトルコにおける地盤固めに尽力している。
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