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2013/8/28

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコリラが過去最安値を更新、シリア情勢緊迫で

この記事の要約

トルコリラの下落が続いている。シリア情勢の緊迫で米国による武力介入の可能性が高まり市場が圧迫されているうえ、バシュチュ中銀総裁が27日に利下げの可能性を否定したことで、対ユーロ為替相場は同日午前も対米ドルで2.0336リ […]

トルコリラの下落が続いている。シリア情勢の緊迫で米国による武力介入の可能性が高まり市場が圧迫されているうえ、バシュチュ中銀総裁が27日に利下げの可能性を否定したことで、対ユーロ為替相場は同日午前も対米ドルで2.0336リラ、対ユーロで2.715リラと最安値を更新した。

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米国連邦準備制度理事会(FRB)が5月中旬、近い将来に金融緩和政策を縮小する可能性を明らかにしたのを機に、新興国市場からの資金流出が加速した。トルコでは、首都イスタンブールの反政府デモを機に、政情安定の定評にも傷がついた。その結果、トルコリラは5月中旬以来、対ユーロで11%も値を下げている。

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バシュチュ総裁は27日、国営テレビのインタビューで通貨防衛手段として追加的利上げを行わない方針を明らかにした。その代わりに新しい措置をとるとし、詳細は今後発表すると話した。通貨防衛の資金として準備金400億ドルを保有しているという。

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中銀は6月11日以来、リラ買いに87億ドルを支出。今月20日には上限金利である翌日物貸出金利を0.5ポイント引き上げて7.5%に設定した。

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