スロベニア中央銀行が先ごろ発表した同国の銀行部門の2013年上期(1-6月)の税引き前損益は2億4,270万ユーロの赤字となり、前年同期の1,900万ユーロの黒字から赤字に転落した。中銀は、多額の貸倒引当金と収入の減少が銀行の利益を圧迫する要因となっていると説明している。税引き後損益は2億1,560万ユーロの赤字で、前年同期の2,440万ユーロから赤字幅が拡大した。
\13年上期の貸倒引当金は4億6,710万ユーロと、前年同期から10%増加した。一方、収入面では利息収入が前年同期比20%減の3億8,040万ユーロ、利息外収入が42%減の1億9,500万ユーロにそれぞれ減少した。不良債権は1月から6月までに6億4,000万ユーロ増加して75億4,000万ユーロとなり、総与信額に占める不良債権の割合(不良債権比率)は6月末時点で16.3%だった。政府は大手3行が抱える不良債権のうち33億ユーロをバッドバンクに移管し、銀行再編を進める方針を打ち出している。
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