ロシア国営持株会社ロステクノロジーズ(ロステック)とカナダの航空機大手ボンバルディアは8月28日、ロシアでボンバルディアのリージョナルジェット機「Q400 NextGen」の最終組み立てを手がける合弁会社を設立することで基本合意した。
\合弁会社は両社の折半出資で設立する。ロステックは2014年にウリヤノフスク港湾経済特区に工場を建設、ボンバルディアは生産技術や知的財産権に関するノウハウなどを提供する。プロジェクトへの投資金額は1億米ドルを見込んでいる。ウリヤノフスク工場では当初、カナダのトロントにあるボンバルディアの工場で組み立てられた機体をロシアの顧客向けにカスタマイズする作業を手がけ、本格的な組み立ては2015年から開始する。年間24機を生産する予定だ。
\市場関係者によると、Q400タイプのリージョナルジェット機に対するロシアと独立国家共同体(CIS)の航空会社からの需要は30年までに最大で250機に上ると見られている。
\ロステックまた、Q400 NextGenを最大で100機購入することでも基本合意した。この合意は合弁会社が設立された段階で確定することになっており、契約額は33億9,000万ドルに上る。
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