中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/9/25

CIS諸国

中国がウクライナで耕地300万ヘクタールを賃借

この記事の要約

中国がウクライナで広大な農業用地を借り入れる。期間は50年。穀物栽培や養豚が目的で、まずは肥沃さで知られる東部ドニプロペトロウシク州の10万ヘクタールを賃借する。最終的に借入面積を近畿地方よりやや広い300万ヘクタール弱 […]

中国がウクライナで広大な農業用地を借り入れる。期間は50年。穀物栽培や養豚が目的で、まずは肥沃さで知られる東部ドニプロペトロウシク州の10万ヘクタールを賃借する。最終的に借入面積を近畿地方よりやや広い300万ヘクタール弱まで広げる。香港の英字紙『南下早報』が22日付で報じた。

\

国営の新疆生産建設兵団(XPCC)の発表によると、ウクライナの農業最大手KSGアグロと今年6月に契約を結んだ。中国の投資額は公表されていないが、ウクライナの英字新聞『キエフ・ポスト』の以前の報道によれば26億米ドルを超えるもようだ。

\

中国は広大な国土を有するものの、砂漠や山間地が多く、耕作面積はその9%に過ぎない。世界人口の5人に1人を抱える同国にとって、農産物の安定供給は重要政策の1つだ。同国はこのため、国外における食糧生産を推進しており、すでに南米やアフリカで約200万ヘクタールの耕作地を運営している。北大荒集団はアルゼンチンで大豆耕地として23万4,000ヘクタールを取得。重慶糧食集団はブラジルの大豆農園を3億7,500万ドルで購入し、アルゼンチンでも大豆、トウモロコシ、綿花の栽培に向けて12億ドルで耕地を買収している。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |