ハンガリー中央統計局(KSH)が9月27日発表した2013年6-8月期の失業率は前年同期比0.5ポイント減の9.9%に改善した。10%を下回るのは3年ぶり。前の期(5-7月期比)との比較でも0.2ポイント減少した。
\男女別では、男性が前年同期比で0.9ポイント減の9.7%に低下したのに対し、女性は10.2%で変化がなかった。
\年齢別では15~24歳の若年層で1.2ポイント減の27.9%、25~54歳の働き盛り世代で0.6ポイント減の8.8%に改善した。55~64歳は7.6%で前年同期と同じ水準だった。
\1年以上失業している長期失業者は失業者全体の52.7%と半分を超える。ハンガリー労働局によると、8月末時点の求職者数は42万9,000人で2012年7月に比べて6.6%減少した。
\一方、現地の独語週間紙『ノイエ・ペシュター・ロイド』によると、この統計値は正確な雇用情勢を反映していない。その根拠として、◇地方自治体の雇用支援プログラムに参加する22万人が就業者数に算入されている◇ハンガリーに住所を残しながら外国に働きに出ている人がいる◇民間セクターの就業者数は過去12カ月で6万人減少した――などの点を指摘している。また、経済ニュースサイトportfolio.huも、季節労働者の就業が難しくなる秋冬は再び失業率が上昇すると予測している。
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