経営危機にある黒海沿岸工業都市ブルガスの造船所(Burgaska Korabostroitelnista)の売却に暗雲が漂ってきた。同造船所に対してトルコ人投資家が買収を提案していたが、合意を撤回する可能性が高まっているためだ。9月26日付現地紙「Capital Daily」が消息筋の情報として報じたところによると、10月30日に予定していた臨時株主総会とトルコ人新取締役承認も中止されたという。
\ブルガス造船所は近年受注が激減し、操業停止に近い状態に追い込まれている。ウクライナの造船会社やアラブの投資家などが買収に関心を示していたが、トルコの投資家が1億2,000万ユーロで買収を提案、合意した。70ヘクタールの広大な敷地の取得が狙いとされる。関係筋の話では、買収合意後に造船所が多額の負債を抱えていることが分かったため、投資を見合わせるもようだ。
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