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2013/10/2

ロシア

中国投資、カリ肥料最大手ウラルカリ株12.5%を取得

この記事の要約

中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)が子会社を通じ、ロシア最大のカリ肥料メーカー、ウラルカリの発行済み株式12.5%を取得した。肥料の安定調達が狙い。ウラルカリが24日、明らかにした。\ ウラルカリによると […]

中国政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)が子会社を通じ、ロシア最大のカリ肥料メーカー、ウラルカリの発行済み株式12.5%を取得した。肥料の安定調達が狙い。ウラルカリが24日、明らかにした。

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ウラルカリによると、CICは昨年11月に購入した転換社債を株式に交換した。この取引により同社は、ロシア富豪ケリモフ氏(21.75%)に次ぐ2番目の株主となる。

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ウラルカリは今年7月、ベラルーシ同業ベラルースカリとのカリ合弁販社(ベラルーシ・ポタシュ・カンパニー)から撤退を表明。今後は単独で販売事業を進めていく方針を打ち出したことで、カリ取引価格や肥料メーカーの株価が下落するなど、世界のカリ市場に混乱を巻き起こしていた。

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カリ輸出が重要な外貨取得手段となっているベラルーシにとって合弁解消は不利なため、ロシア側に合弁復活を働きかけていたが、今回のCICの資本参加でBPC復活の可能性は小さくなっている。世界最大の塩化カリ輸入国である中国にとって、価格低下につながる両社の合弁解消が利益となるためだ。

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ウラルカリの時価総額は約124億ユーロ。株式の53.95%が市場で取引されている。

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