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2013/10/23

ロシア

ロスネフチ、東シベリア油田開発で中国と合弁

この記事の要約

ロシア石油最大手のロスネフチは18日、東シベリアの油田共同開発で中国石油天然気集団公司(CNPC)と覚書を締結したと発表した。重要な戦略市場であるアジアとの関係強化が狙い。\ ロスネフチが今月14日に完全子会社化したター […]

ロシア石油最大手のロスネフチは18日、東シベリアの油田共同開発で中国石油天然気集団公司(CNPC)と覚書を締結したと発表した。重要な戦略市場であるアジアとの関係強化が狙い。

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ロスネフチが今月14日に完全子会社化したタース・ユリャフ石油ガスを基盤に合弁会社を設立する。出資比率はロスネフチが51%、CNPCが49%となる。

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主な開発対象は東シベリアで最大級のスレドネブトゥオビンスク油田だ。ロスネフチによると、原油1億3,400万トン、天然ガス1,550億立方メートルの埋蔵が確認されている。今月から採掘を開始し、原油生産量は来年に100万トン、2017年からは500万トンを超える見通し。中国へは東シベリア太平洋石油パイプライン(ESPO)を通じて供給する。

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ロスネフチはすでに2011年初めから、ESPOの支線を通じて中国へ日量約30万バレルを輸出している。今年6月には、2016年から25年間、供給量を6万バレルに倍増させることで合意が成立しており、ロスネフチにとって中国は最大顧客となる。

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CNPCは契約額2,700億米ドルのうち、推定600億米ドル強(約438億ユーロ)を前金として支払う見通しだ。ロスネフチはこれをTNK-BPの買収に伴う借入金の弁済に充てるとみられている。

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