中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/12/4

ロシア

ガスプロムのLNG輸出独占を廃止、「自由化法」が発効

この記事の要約

これまでガスプロムが独占してきた液化天然ガス(LNG)の輸出事業を、条件付きで他の企業にも認める法律が1日、発効した。世界の天然ガス市場におけるロシアのシェアを引き上げるとともに、ガス価格の安定を図る狙い。ロシア政府が2 […]

これまでガスプロムが独占してきた液化天然ガス(LNG)の輸出事業を、条件付きで他の企業にも認める法律が1日、発効した。世界の天然ガス市場におけるロシアのシェアを引き上げるとともに、ガス価格の安定を図る狙い。ロシア政府が2日、発表した。

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同法によると、参入するには◇2013年1月1日時点で取得している免許に天然ガス液化工場の設置義務が含まれている◇政府出資比率が50%を超える◇黒海、アゾフ海などの内海または大陸棚の鉱区を開発している――のうちいずれかを満たさなければならない。

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現時点でこれらの条件を満たしているのは、サハリンでLNGプラント建設を計画するロスネフチ(石油最大手)と、ヤマルLNG計画を推進するノバテク(天然ガス2位)の2社のみだ。また、パイプラインを通じた輸出は引き続きガスプロムが独占する。

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