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2014/1/29

ハンガリー

ハンガリー政策金利2.85%に、利下げ幅は縮小

この記事の要約

ハンガリー国立銀行(MNB)は21日、主要政策金利を0.15ポイント引き下げ、2.85%に設定した。利下げは18カ月連続で、最低金利の記録を更新した。MNBは緩和局面はまだ終結していないが、下げ幅は小さくなるとの見通しを […]

ハンガリー国立銀行(MNB)は21日、主要政策金利を0.15ポイント引き下げ、2.85%に設定した。利下げは18カ月連続で、最低金利の記録を更新した。MNBは緩和局面はまだ終結していないが、下げ幅は小さくなるとの見通しを示した。

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MNBは2012年8月から12カ月連続で金利を0.25ポイントずつ、以降は毎月0.2ポイントずつ引き下げてきた。今回、アナリストの中には下げ幅を0.1ポイントまで縮小するとの観測もあったが、0.15ポイントにとどまった。

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MNBは今月の利下げで、政府による公共料金の引き下げがインフレ減速に及ぼす影響も考慮したが、インフレ圧力が「中期的に弱い状態が続く」と判断した。理由として、◇需要と潜在的な供給力の差を表す「需給ギャップ」がマイナスのまま◇弱い内需◇国外市場の低インフレ率――を挙げた。

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今後については、経済成長の継続を予測。企業投資の拡大がまもなく始まる一方で、個人投資の回復は緩やかなものにとどまるとの見方を示した。

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ハンガリーのインフレ率は12月に0.4%まで下がり、過去43年で最低を記録した。失業率は過去5年間の最低値に近い水準にあり、賃金上昇も減速している。

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国内総生産(GDP)は2013年第2、第3四半期に連続してプラス成長となった。

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